鶴ちゃんの気まぐれ日記

コルンゴルトをこよなく愛する作曲家、鶴ちゃんのページです

2006年07月

またまたフォーレの夜想曲

davidlively_m.jpgまた新しくフォーレのCDを入手してしまった音符。今回も始めて名前を聞くピアニストで、DavidLivelyという、アメリカのピアニストだ。さっそく夜想曲12番を聴いてみた。これは・・・ゆったりとしたテンポで、鶴ちゃんの描く理想とは明らかに違う。・・・しかし遅いなりに、それほど悪くもない演奏というか、それなりに聴かせてくれる演奏という気がした。そこで1番や6番などいくつか他のものも聴いてみた。全体にややテンポは他の若手よりも遅めな気がする。何と言うか、16分音符まで音の一粒一粒がはっきりと聴こえ、楽譜を見なくとも音符が目に浮かんでくるようだ。このような演奏もある意味で親しみがもてなくもない。昔聴いたV.クライバーンの弾くチャイコフスキーやラフマニノフのピアの協奏曲がそういった演奏だった。

だが、さらに別の意味で「この演奏はフォーレの音楽を理解するには向いていないのでは」と思えてきた。確かなテクニックに豊かな表現力で見事に弾いているのだが、鶴ちゃんの受ける印象として「これでは元気すぎる、明るすぎる」と感じてしまった。アメリカ人はポジティブすぎて、フォーレのような陰影を持った音楽を表現するのは向いていないのではないか?波長がフランス人とは違うでしょ・・・などと思ってしまった。(主観的な評価だよねこれは)

敦賀の町

鶴ちゃんは、インターネットを利用して東京から敦賀(福井県)の短大へ授業をしている。半期に2度くらいは現地へ行っての授業で、特に期末試験は現地へ行くことにしている。今回は少しだけ時間に余裕があったので、敦賀の町の中を歩いてみた。
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敦賀の中心地の商店街には、漫画家松本零士氏の「宇宙戦艦ヤマト」のキャラクターのブロンズ像があちこちに展示してある。この日は天気が良かったので紫外線が強く、逆光になってしまった。
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フォーレ!

b0000046ud.01._aa240_sclzzzzzzz_.jpgジャズ界のショパン・・・的存在ではないかな、あのビル・エヴァンスがフォーレの曲を弾いているレコードを見つけたので,速攻で買ってしまった。オーケストラアレンジはクラウス・オガーマン。しっとり系のアレンジが見事。

浜松合宿(業務連絡)

音楽メディアコース+作曲コースの皆さんへ、
浜松合宿研修について、ここの記事でも書いたが
http://blog.drecom.jp/turuchan/archive/133#comments
学期末レポートに追われていたせいかまだ申込者が少ない。

9年前に浜松合宿したときのムービーも紹介しておいた。
http://blog.drecom.jp/turuchan/archive/135#comments

1泊旅行なので、なかなか一人で参加と言うのも気が進まないかもしれない。仲のよい仲間と2人3人一緒に参加できれば楽しいだろう・・・もう一度仲間と相談してみてほしい。ま、一人で参加して新たな友人と出会うということもあるけれど。(それも楽しいね)

25日24時まで、鶴ちゃん宛メールで参加表明を受け付けています。

名画「赤い風車」

mrouge_m.jpg往年の名画「赤い風車」を500円DVDで観た。原題は「MoulinRouge」(ムーラン・ルージュ)で、同名の映画がもっと後になっても作られているが別のストーリーだ。この映画は画家ロートレックを主人公としたもの。1952年作でアカデミー賞で部門賞をとっている。
感想:いい映画だった。まだ観たことの無い人にはお勧めしておきたい。

鶴ちゃんがこの映画を観たかった理由は、画家ロートレックに興味があった訳ではなくて、この映画の音楽を作曲したのがあの「フランス6人組」の1人、ジョルジュ・オーリックだったからだ。あくまでも音楽を追求している鶴ちゃんです。(ちなみに、鶴ちゃんはまだ映画音楽は作曲したことは無い。これからも無さそう)

クラシックの作曲家が映画音楽にも手を出している例はたくさんあるようだ。逆な話になるが・・・鶴ちゃんが観てちょっと気に入った映画「レッド・バイオリン」で、なかなかいい味の音楽を書いていたのがコリリヤーノという人で、いわゆるクラシックの作曲もしている人らしい・・・まだよく知らない人なので、何かあったら(作品を)聴いてみたいと思っている。

コルンゴルト体験その2

E.W.コルンゴルトの音楽を生の演奏で聴くのは、今日が2回め。一回めはNHK交響楽団の定期演奏会で、アン・アキコ・マイヤーズのソロによる「バイオリン協奏曲」だった。およそ10年前くらいだろうか?当時はまだコルンゴルトについてはほとんどなにも知らず、「シェーンベルクなどとほぼ同じ時代の作曲家だが保守的な作風で、戦後はほとんど忘れられた存在だったが最近少しずつ見直されるようになってきた」という程度の情報しか知らなかった。

今はずいぶんいろいろな事を知っている。詳しい紹介本「コルンゴルトとその時代」も読んだし、CDも20枚くらい買った。代表作のオペラ「死の都」も放送されたものを録画して何度も見たし、スコアもインターネットで取り寄せて、「交響曲」他5冊ほど持っている。コルンゴルトが音楽を担当した映画もビデオで5本入手して楽しんだ。その他、映画音楽集(抜粋)のCDもあるし、とにかく相当に詳しくなっている。もう何を聴いても驚かない・・・というか。

今晩聴いたのは「2つのバイオリン,チェロとピアノ(左手)の為の組曲、Op.23」という室内楽で、5楽章有って40分くらいかかる曲だった。

http://www.kizuna-pf.com/img/2006-7-23_kizuna.jpg

演奏は、芸大卒業の若手演奏家でとにかく技術的にはまったく安心して聴けるレベル。何の心配する事も無く、コルンゴルトの音楽を堪能する事が出来た。拍手良かった!。

少しぐらい作風が古くたって良い曲ならばやがて多くの人に聴かれるようになる。モーツァルトやベートーベンなどの古い曲だって今だに多くの人に聴かれているのだから、当たり前と言えば当たり前の事だ。作曲技法ばかり追求した「新しい曲」も、くり返し聴かれるものはごくわずか(それらはやはり素晴しいから)。他の駄作な「現代音楽」は、「作風が古い」といわれたコルンゴルトの作品よりももっと早く忘れ去られるかもしれない。

コロンブスの伝記映画

1492_m.jpgコロンブスの伝記映画「1492コロンブス」をビデオで観た。西へと航海を続ければインドに到達するはず、と、まだ人々に信じられていなかった「地球は丸い」説を信じて海に乗り出した男の冒険物語。主演が、鶴ちゃんがファンになっているフランスの男優、ジェラール・ドパルデュー。彼が出てるからこのビデオを入手する気になった。
緊張するのは、初めて上陸した中南米の島で原住民たちと対峙した場面。はらはらどきどき・・・話しかけようにも言葉が通じない。さあどうする??。

今の平和な時代から考えれば残念なことだが、スペイン人は原住民と争いを起こすたびに原住民を殺害し、結果的に2~3万人いた原住民は1000人程度までに減ってしまった。南米でみれば、現在のアルゼンチン人の90%以上はスペイン系の血を引いた白人だ。中南米にあった文化も言葉もすっかり滅ぼされてしまっている。インカ文明も、アステカ文明も・・・

武力を進化させなかった「平和な民族」が滅ぼされている。
白人たちの立場ではこれは「正しいこと」「当然のこと」だったらしい。今日も白人の強い国が「正しいこと」「当然のこと」として国家としての武力行使をしているから、大体想像はつく。
こんなの見つけた。(写真がたくさん=クリックで拡大)

正気に返れば・・・これはとても残念なことだよ。

mixiなひとには、こんなページも・・・
http://mixi.jp/view_diary.pl?owner_id=377160&id=181512781

シャネルの伝記ミュージカル

coco605.jpg懐かしのミュージカル”Coco”!
1970年代のいつか聴いた事のある,ブロードウエイ・ミュージカル「ココ」のCDを入手して聴いた。
私が10代~20代の頃はまだカセットテープも音楽で使えるほどの性能ではなかったため、ちょっと贅沢ながらオープンテープで音楽を録音していた。FM放送をオープンテープに録音して気に入ったものは何度もくり返し聴いた。裕福ではなかったのでテープを次々と買う訳にもゆかず、あまり聴かなくなったものは消して次の録音に使った。このころ、ラベルの「優雅で感傷的なワルツ」やバルトークの「第2バイオリンソナタ」、イヴ・ナットの弾くブラームスの「ヘンデル・バリエーション」などをくり返し聴いたのが懐かしい。このミュージカル「ココ」もしばらく聴いて、消した記憶はないのだけれど、今残っているオーブンテープの中に見つからない。最近は便利な時代になったもので、インターネットでこの録音を発見!購入となった。懐かしい!
 このミュージカルは、あのファッション界のシャネル(本名ガブリエル・シャネル)の愛称「Coco」をタイトルにした、シャネルの生涯を題材にしたミュージカルである。ココ・シャネルについては、紹介ページもいくつか有るので関心の有る方は以下のページをどうぞ。
http://homepage1.nifty.com/Theater5148/seijukan/coco_chanel/cococ.html
http://bijou-marche.seesaa.net/article/18511903.html
http://www.tv-tokyo.co.jp/tohoho/back/040730.html
で、鶴ちゃんがなぜこのミュージカルに注目したのかと言うと,作曲者があのアンドレ・プレヴィンだったからだ。初めはリチャード・ロチャーズに作曲の打診がなされたそうだが実らず、アンドレ・プレヴィンに白羽の矢が当たったものらしい。今やクラシック界の指揮者として世界的な活躍を見せているプレヴィンは若い頃はジャズピアノを弾いたり,ミュージカルの作曲など様々な活動をしていたようだ。ジャズピアノではアルバム「ウエストサイド物語」や「マイフェアレディー」などのアルバムがおしゃれな演奏で気にっているが、鶴ちゃんがアンドレ・プレヴィンにこだわるのはもう一つ別の理由かある。それは・・・その昔NHKFMの深夜のジャズ番組のテーマ曲でビッグバンドのちょっと渋くておしゃれなサウンドが有った。そのテーマ曲を何年か後にリクエストしたけれど、曲名は判ったがレコードは見つからないとの事だった。それがアンドレ・プレヴィン作曲の「ライク・ヤング」という曲だったのだ。番組に使われていたその録音はもう再販もされていないようで、今探しても(いまのところ)まったく見つからない。彼の弾くジャズピアノのCDはいくつも有るというのに・・・。代わりにこの「Coco」が見つかったという訳。
このミュージカルは1969年から70年にかけて、キャサリン・ヘップバーンの主演で332回公演され成功を収めたもので、このCDもその頃のメンバーによる録音だ。以下のページでわずかながら試聴も出来る(Windowsのみ)。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1837605

プレヴィンの「ライクヤング」を探していたら1959年にグラミー賞にノミネートされていた事が判った。
http://theenvelope.latimes.com/extras/lostmind/year/1959/1959grammy.htm
http://www007.upp.so-net.ne.jp/k-makoto/datastation/music/grammy/g2.htm

「自己組織化と進化の論理」読了

img20060715.jpg本S.カウフマン著の「自己組織化と進化の論理」を読み終わった。宇宙の本に始まっていろいろ読んでいるが、これは「科学の本」というべきか。
従来の進化論の定説によると、生命の誕生は確率的に無数にある「偶然」のうちの一つ、という事だが、この著者はその考えに異論を唱え、「生命」は物理や科学の法則(未だに明らかになっていないものも含む)によって、条件さえ整えば当然のように起こる出来事の一つとして(決して「偶然」ではなく)発生して来た、と力説している。たとえば無数の星が集まって渦巻き場の星団を作っている、たとえば水滴が冷えてくると六角形の結晶を形作る~こういうものを「自己組織化」というのだそうだ。宇宙には元々条件が揃えばそうなるという「性質」があったというわけだ。生命の発生も、「元々そうなる素質が宇宙そのものの中に有った」という事だそうで・・・「生命は神様が作ったのではない」と言っているのと同じだ。
しかし「元々そういう素質を持った宇宙は」いつから有るのだと聞かれると答えは無い。「それ(宇宙)は神様が作ったから・・」と言いたい人は言える。こうなると論議は科学ではなく形而上学の世界だ。

鶴ちゃんは「全知全能の神様」がいるとは信じていない。が、仮に神様がいるものと考えたとしても・・・その場合、鶴ちゃんは「神様の一味のもの」の一人なのだ、そしていろいろなものを作る事が出来る。・・・「人間が神様と同じになる」などという事はキリスト教では決して認めないが、仏教では「人間も究極の悟りを得れば仏になる」との哲学が有る。仏教的発想を「神様」という言葉に置き換えれば、鶴ちゃんは神様と同じ存在になるのだ。たとえ一滴でも海水ならば海の一部だ。鶴ちゃんは神様の一部、宇宙の一部なのだ。
ま、鶴ちゃんだけでなく誰でもそうなんだけどね。

この人の次の著書も有るようなので、読んでみようと思う。

フォーレの夜想曲へのこだわり

鶴ちゃんはフォーレの音楽のファンだが、ピアノ曲では夜想曲も好きだ。最近どういう訳か夜想曲の12番が気になっている。というか、この曲は気に入ったのだけれど、この曲の演奏で気に入るものがあまり無いので、探し求めていろいろな演奏のCDを買うようになった。その中で最近手に入れたものを紹介しよう。
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1番めは、日本の作曲家兼ピアニストである藤井一興氏の演奏。ある人から借りたもの。さすがにフランス音楽には造詣が深く、12番の演奏も鶴ちゃんの想い描いている理想にかなり近いと感じた。ただ、ピアノの音色に関して、弱音と強音とでずいぶん響きが変る事が気になった。中間のクレッシェンドの表現がなかなかデリケートで難しいピアノではないかと,聴いていて妙な事が気になってしまった。ベーゼンドルファーを使用との事。
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2番めはフランスのピアニスト、ジャン・ユボー氏の演奏。この人はフォーレの室内楽全集も手がけている人で、フォーレの演奏にかけてはかなり信頼のおける人だ。そうなはずなのだが・・・合奏では良くても独奏でも良いとは限らない。全体に控えめで淡白な演奏で,(室内楽ではそれが成功しているかも知れないが)やや物足りなさも感じてしまった。独奏の曲ではもう少し大胆に表現しても良いのではと感じた。
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3番めもフランスのピアニストで、ジャン・マルク・ルイサダ氏の演奏。NHKの「ピアノレッスン」でもショパンの曲を担当していたのが記憶に新しい。夜想曲12番は鶴ちゃんの感じているものよりはかなり遅めの緩やかな演奏でああるものの、きめ細かな、とっても表情豊かなものだった。上記のユボーの演奏とは正反対な感じ。この人のテンポの遅さは、曲の解釈の違いというよりは,この人の演奏の個性のように思われる。
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4番めはカナダの比較的若いピアニスト、St姿hane Lemelin という人の演奏。なんて読むのだろう?アルファベット3番めの獅ノアクサンがついているのでフランス読みで、ステファン・ルムランだろうか?この人の名前は以前購入したピアノと管弦楽のための「バラード」や「幻想曲」でも見かけていた名前だ。演奏は若々しく伸びやかで好感が持てる。12番もテンポはゆったりめだが、曲の感じはまあまあ良かった。
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5番めもカナダの若手ピアニストで、David Jalbert という人の演奏。なんと読むのだろう?英語読みならば、デイビッド・ジャルバートと読むのだろうが、フランス風にジャルベールと呼んでおきたい。いつもは真っ先に12番を聴く鶴ちゃんも、この人のは初めて名前を見る未知の人なので1番から順に,少し聴いては次へ・・・と聴いて行った。そうしているうちに「この人はフォーレの音楽を良く理解しているな」と思えて来た。やがて問題の12番へたどりついき、ドキドキしながらスイッチを押した。ジャルベールの弾く夜想曲12番を聴いたとたん・・・「!」「これは、ヒットだ!、いや、ホームラン。満塁ホームランだ」と、心の中で叫んでしまった。これぞ探し求めていた、「夜想曲12番の正しい演奏」だと、小躍りする思いだった。ぜひ紹介したいので、聴き比べのページにも近いうちにアップしますね。
http://www2.shobi-u.ac.jp/%7Eitsuru/faurenoc12.html
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