春の選抜高校野球大会が佳境を迎え、ベストエイトとかなんとか言っているこのごろです。
若いうちに夢中になって打ち込めるものがある事は幸せな事だ。まして、その「打ち込んだ道」で、大人になってもプロとして働いてゆけるならば、人生の勝利者となれる。だから、高校生が野球する事には、何も反対しようとは思わない。

ただね・・・・

プロ野球から高校生へ破格の「奨学金(?)」が支払われたりした事が問題になった、あの頃にも一度ブログに書いた事があるけれど。NHKが総合テレビや教育テレビ、BSまでも総動員して、全試合を中継放送するなんて事はあまりにも偏った事ではないか????? なんで野球にばかりこんなに・・・・? 皆さん疑問に思いませんか? と、また話を蒸し返したいこのごろです。

車で、午後1時の定時のニュースを聞きたいなと思ってラジオをつけると、高校野球実況放送の為にニュースが聞けないんだよ・・・!なんで?、どうしていったい何の理由で高校野球がそんなに重要扱いされなきゃいけないの??高校野球の実況は該当するチームが出ている地方放送だけでいいんじゃないの?
総合放送ではダイジェストだけお知らせすればいいんではないの??? なんで、全試合実況中継する必要があんの???? 私はニュースを聞きたかった!!

高校野球を準公共放送であるNHKが全試合放送するから、私立高校は野球部員に破格の奨学金を出したりして、学校を有名にしようと努力する。教育がある意味ゆがめられてゆく・・・こういうことは終わりにしてほしい。


今回はNHKによる高校野球実況放送を終わらせてほしいという話ではなく、「高校野球」というシステムを「やめましょ う!」という話だ。
(長い前置きだったね)

高校生が授業終了後に野球などの「部活」をする事はそのままで良いと思うが、高校が主催しなくてもよい。先生が担当しなくてもよい。そういうことは「民間に任せましょう!」。そうです!。授業終了後の様々な活動は育ち盛りの青少年にとってとても有意義なので、それ専門の人に指導を任せましょう。専門でなくても「専任」で。国家資格とかプロとかじゃなくていいから、民間人が面倒を見る。従ってその活動は「高校の活動」ではなくなる、というだけの話。

うちの子供は小学生の頃、剣道や和太鼓やらの活動に参加していたし、小中学校時代「なんとかズ」というバスケのクラブにも通っていた。そうそう、スイミングに通っていた時期もある。(何しろ子供が3人いたから)これらこそ、「民間の活動」だ。高校生の野球もこれでいいのだ。


鶴ちゃんの持論に「青少年はもっと、親と学校の先生以外の、様々な大人に接して、いろいろな事を学ぶべきだ」というのがある。学校教育の外で、知的教育以外の様々な経験を積む教育や、専門性を深める教育や人間教育をする事が大切だ。今のように「教育」と言えば何でも「学校の 先生」にやってもらおうとする、これではいけない。学校の先生に負担がかかりすぎる。また、子供を狭い世界に閉じ込めることにもなりかねない。そういう中から「いじめ」問題も発生する。子供が家庭と学校を往復するだけの狭い世界にいては、「幅広い豊かな世界に接しての人間教育」とはほど遠い育ち方になって しまう。そういう多様な教育の必要性を、世の大人たちや社会がしっかり認識して、「受験教育」ではない教育環境を作っていってあげなくてはならない。野球だけでなく、バスケもサッカーも、スイミングも剣道も、音楽も美術も、科学も文学も、野外活動や自然観察も。将来の職業につながる社会経験活動等も、・・・・様々な分野の経験ある大人の力で、青少年教育の「場」を作っていってほしいものだ。

そういう、鶴ちゃんの描く理想と比べて・・・野球ばかりに過剰にスポットのあたる今のような「高校野球」や「全国全試合実況放送」など、
正気の沙汰とは思えない・・・

まだまだいろいろ言いたいが・・・今回はこのくらいで。