ブラジルの作曲家ヴィラ・ロボス作曲の「ピアノ協奏曲第2番」というのを聴いた。FM放送を留守録してあったものだ。聴いた瞬間ブラジルの広く豊かな大地が目に浮かんでくるような気分になった。しかし、鶴ちゃんはブラジルになんか行ったことは無い。ブラジル映画を見たことは有る。ドキュメンタリー番組で紹介されているブラジルを見たことも有る。鶴ちゃんにとっては、ブラジルはまだイメージの世界でしかない。ところで、ヴィラロボスを聴いたらブラジルのイメージが浮かんだというのはそもそもどういうことだろうか?「この曲はブラジルの作曲家の曲だから」という先入観が働いてイメージが浮かんだのだろうという考え方も確かに成り立つ。しかし、音楽そのものが「ブラジルの香り」をたたえているということも有るのではないだろうか。響きそのものがベートーベンやショパンの音楽とは違う、その違いは論理的に分析すればいろいろ説明することは出来るのだろうけれど、全てを説明しきることも出来ないだろう。理屈では説明できない、音楽が持っている「味」や「香り」というものを感じて、「いわゆるヨーロッパの音楽とは違う」と感じた感覚が私の脳の中からかつて見たブラジルの映像を呼び起こしたのだろうか・・・・?