これは、オペラ座の怪人「番外編」とでも言うべきか? これが7本目。
phantomparadiso_m.jpgムービーオペラ座の怪人をベースにした、ロックバージョン「ファントム・オブ・パラダイス」を観た。
1974年の作品で、監督はブライアン・デ・パルマ監督
音楽担当がポール・ウイリアムス、自ら出演もしている。

Wikipediaのオペラ座の怪人のページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E5%BA%A7%E3%81%AE%E6%80%AA%E4%BA%BAに、内容も紹介されている。

主人公の「怪人」はロックオペラ「ファウスト」を作曲している。他の映画でグノーの歌劇「ファウスト」を取り上げているのに対応している。また、怪人が自作を盗まれてしまい復讐するというストーリー構成は1943年のアーサー・ルービン監督のものに符合する。また、黒幕の人物がいつまでも若く歳をとらないという部分(他のバージョンにはない)は、オスカ-・ワイルドの小説「ドリアン・グレイの肖像」をパクっていると思われるし・・・・
原作と同じく、劇場でのヒロインの出世話(シンデレラ・ストーリー)がこのロックバージョンでも踏襲されているのだが、その女主人公が歌う歌詞の中に、「永遠の生命の流れの中で幾世代にもわたって私とあなたの愛は永遠なのだ」というような部分があるのだが、この歌詞の内容が1989年に作られたホラー映画バージョンの中で使われているように思われる。

・・・ふむふむ,なかなか・・・うふふふ・・・・

というわけで、鶴ちゃんは他のバージョンをいろいろと観ているので、比較しながら楽しんで観ることが出来た。しかし、この映画だけを見ても十分楽しめると思う。
なるほど、ザ、ロック・バージョン・・・という感じ、お見事!。