minamino_m.jpg音符「山の作曲家」としてホームページをお持ちの近藤浩平氏の「南の小協奏曲」が出版されているというので、さっそく購入した。マザーアース社からオンデマンド方式で出版されている。在庫を持たず、注文が有った時だけ印刷するので、無駄な経費を使わず、少数販売に向いている方式だ。

音符この「南の小協奏曲」、個人的に音源をいただいて聴いたのが昨年のこと、他の作品も面白いが、この作品には聴いていて楽しくなる「生気」の様なものが感じられて、特に印象に残っていたのだ。「調性音楽なのか無調音楽なのか」という議論もあるが、この曲はそのどちらとも断定できない、不思議で独特な響きを持っている。いろいろな音楽をとても良く知っている博学な近藤氏の独特の匙加減が、中間的で不思議な音の魅力を醸し出している。
譜面スコアを見ながら聴くと演奏のミスなど「アラ」も判ってしまうのだが、耳で聴いて面白かった曲はスコアも見てみたいものだ。

ところで、少数販売に向いているこのオンデマンド出版は、作曲家にとっても先行する出費が少なくてすむのが、金欠病の鶴ちゃんにとっては魅力だ。私もそろそろ、この方式で何か出版しようかな・・・・