kingsrow_m.jpg音符コルンゴルトの映画音楽のサウンドトラック盤を聴いている。邦題は「嵐の青春」というのだが、日本語対応のDVDもビデオも入手はできない「Kings Row」という映画だ。英語でもかまわないからと、中古ビデオを輸入して、およそのストーリーは理解できた。精神障害者の問題や家族殺しなど社会的にも難しい内容を含むストーリーなので,戦後も日本には輸入できなかったらしい(推測)。そのサウンドトラックCDだが、ほぼ映画に使われている音楽の総てが聞ける。映画で台詞がかぶっているところも台詞のかぶらない音楽だけで聴ける・・・このような録音がとってあったとは有り難い。84分にもなるのでCDにしても2枚組だ。もう一つ「SeaWolf」という映画の音楽もカップリングで入っている。こちらは彼としてはかなり現代的なサウンドを聴かせる意欲的な音楽だ。
「kingsRow」は映画のストーリーを理解できずに音楽だけを聴いていても引き込まれるくらいの素晴らしい管弦楽サウンドだ。「たかが映画音楽」と馬鹿にしてはいけない。コルンゴルト自身が「映画は台詞の無いオペラだ」というくらい、クラシックのオペラ作品を書くのと同じくらいの精魂込めて作っている音楽なのだ。ダイナミックで繊細で,ミステリアスで優美で・・・そのできばえはクラシックの演奏会用音楽に決して引け劣らない。まるで「KingsRow交響曲」と呼びたいくらいの素晴らしい音楽なのである。
望むらくは・・・「スコアを見てみたい!!!」が、それは無理のようだ。耳をそばだてて,何度も聴いてみるっきゃない。

このCDを売っているサイトは例えば、
http://www.screenarchives.com/title_detail.cfm?ID=8271

DVD(英語)なら・・・
http://www.amazon.com/Kings-Row-Ann-Sheridan/dp/B000FTCLS0/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=dvd&qid=1214135743&sr=1-1